データベーススペシャリスト試験とは情報処理技術者試験の1つで高度情報処理技術者に分類される名称独占の国家資格です。
高度IT人材として確立した専門分野を持ち、データベースに関する固有技術の専門家として情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行えることを証明します。
データベーススペシャリスト試験の特徴
英語名はDatabase Specialist Examinationで略号はDBになります。
旧試験であるオンライン情報処理技術者試験を前身とし、一度テクニカルエンジニア（データベース）試験と言う名称に改称されたあと、再度データベーススペシャリストと言う名称に戻りました。
データベーススペシャリストとは
データベースとは検索や蓄積ができるよう情報を整理させたものの集まりのことで通常コンピュータによって集められたもののことを指します。こうすることで情報を皆で共有したり加工したりすることができるようになります。
データベーススペシャリスト試験はデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方がキャリアアップを図るのに最適な国家資格になっています。
就職や転職に有利に働くことも
現行の情報処理技術者試験はスキルレベルが1～4に設定されておりレベル4が最高レベルになるのですが、データベーススペシャリスト試験のスキルレベルは最高レベルの4です。
またこの資格は非常に難易度が高く、データベースに関するものであれば国内ではおそらく最も難しいのではないかと言われているため、この試験を突破した方は就職や転職に有利に働く可能性が高いです。
新卒であれば難関試験を突破したことは評価されるでしょうし、転職組にとっても十分な実務経験があれば上級ITエンジニアとしてアピールできるでしょう。
他資格への影響
データベーススペシャリスト試験に合格すると弁理士試験で論文式筆記試験の選択科目が免除になる特典があります。
またデータベーススペシャリスト試験に合格することで社会保険労務士試験の受験資格を満たします。
データベーススペシャリスト試験の資格を取得するには
試験に合格すればOKです。受験資格は特になく誰でも受験できます。
合格率は約15%
データベーススペシャリスト試験の合格率は15%前後を推移しています。
ちなみに平成28年度の合格率は17.5%でした。
試験の内容
試験は1日で終わりますが午前1・午前2・午後1・午後2とわけられており1日をかけた長期戦になります。
午前1の試験内容
マークシート形式で応用情報技術者試験（レベル3）相当の試験になっています。
ここで基準点（60%）を取れなければ問答無用で不合格となり以降は採点されません。
2年以内に応用情報技術者試験・他の高度情報技術者試験に合格した方は午前1が免除されます。また同じく2年以内に他の高度情報処理技術者試験の午前1に基準点以上を得点できた場合も免除対象となります。
午前2の試験内容
午前1と同様にマークシート形式の試験でデータベース関連の問題に重点が置かれていることが特徴になります。
ここでも基準点（60%）を取れなければ以降は採点されずに不合格となります。
午後1の試験内容
データベースに関する3題の中から2題を選択して解答する試験になります。
ここでも基準点を取れなければ不合格となり、午後2は採点されません。
午後2の試験内容
データベースに関する問題が2題出題され1題を選んで解答する試験になります。
ここで基準点を獲得できればデータベーススペシャリスト試験合格となります。
まとめ
以上がデータベーススペシャリスト試験に関する大まかなまとめになります。
SEとして基本情報技術者試験、応用情報技術者試験とあゆみを進め、専門分野としてデータベースを究めたい方にとっては見逃せない資格ですね。
少しでも参考になれば幸いです。
